●英名:Caper
●和名:ふうちょうぼく(風鳥木)
●学名:Capparis spinosa L.
●科名:フウチョウソウ科の小潅木
●原産地:地中海沿岸
●主産地:フランス、イタリア、スペイン
原産は地中海沿岸とし、南ヨーロッパ各地に野生している。ケーパーには、フランス種とイタリア種があり、フランス種は葉のつけ根に1対のトゲがあるのだが、イタリア種はトゲのないものもある。
夏になると白またはピンクの野ばらぐらいの花をつけるが、わずか1日の寿命である。この花のつぼみがスパイスとして利用されている。
ケーパーは、オリーブの詰め物やアンチョビの油漬けなどに使われているため、日本でもよく見かけることができる。色はオリーブグリーンで、形は四角ばった卵形をしており、大きさはペパー大からいんげん豆ぐらいある。若くて柔らかいものほど風味がよく、小粒のものほど上等品である。
なお、「ケーパー・スパージー」というケーパーに似た緑色の種子をもつ植物があるが、これはケーパーとは全く別種のトウダイグサ科の草本である。また、ケーパーの代用品としてキンレンカ属の種子も出回っているため、注意が必要である。
ケーパーには、特有の芳香とほのかな辛味がある。芳香成分であるカプリン酸は、乾燥すると香りが悪くなってしまうため、収穫後のつぼみはすぐに酢漬け・塩漬け・油漬けなどにされる。ケーパーの歴史は古く、ワインビネガーに漬け込んだものは、少なくとも二千年も前から作られているらしい。日本においても、酢漬けにしたものを輸入し、加工しているケースが多い。
ケーパーは時間が経つとオリーブグリーンの色が褪せてくるため、市販品の中には着色されたものも多い。
■ケーパー特有の風味と、酢漬けにした際のさっぱりとした口あたりは、魚料理などに合う。より効果を高めるには、この際見栄えは気にせずに、きざんで使うとよい。マトンのマリネやソテーするとき、またソースなどに加えてもよく合う。
■全体にさっぱりした風味が得られるため、ミルクやバターをたくさん使ったコッテリとした料理や、シチューを煮込む際に用いてもよい。